【ネタバレ】映画レビュー。『犬鳴村』を辛口批評しちゃいます。

こんにちは。

会社員ミニマリストのカボチャです。

週末に、映画『犬鳴村』を観てきたので、レビューしたいと思います!

日本ホラーの金字塔、『呪怨』の清水崇監督作品だったので、期待を胸にふくらませて、映画館に足を運んだのですが・・・

かなり辛口のレビューをします。笑

ネタバレありなので、これから見る方は注意してください。

観た後にモヤモヤした人は、その気持ちを一緒に共感しましょう!笑

ちなみに、カボチャは、ホラー映画が大好きです。

映画紹介とあらすじ

映画の紹介とあらすじについては、映画.comさんから引用します。

「呪怨」シリーズなどで知られるホラー映画の名手・清水崇監督が、福岡県に実在する心霊スポットを舞台に描くホラー。主演は「ダンスウィズミー」の三吉彩花。臨床心理士の森田奏の周辺で奇妙な出来事が次々と起こりだし、その全てに共通するキーワードとして、心霊スポットとして知られる「犬鳴トンネル」が浮上する。突然死したある女性は、最後に「トンネルを抜けた先に村があって、そこで○○を見た……」という言葉を残していたが、女性が村で目撃したものとは一体なんだったのか。連続する不可解な出来事の真相を突き止めるため、奏は犬鳴トンネルへと向かうが……。主人公の奏役を三吉が演じ、坂東龍汰、大谷凛香、古川毅、奥菜恵、寺田農、石橋蓮司、高嶋政伸、高島礼子らが脇を固める。

映画.com

予告編も載せておきます。

ストーリーのコンセプトは、とても面白かったのです。

でも、素材はいいのに、調理の仕方を間違えた感じ、でとても惜しい。

以下から、ネタバレ始まります。

ストーリーのコンセプトは最高

この映画、ストーリーのコンセプトは最高でした。

  • 実在する心霊スポットがテーマ
  • 地図に載っていない呪われた村 (実際は、ダム湖に沈んだ廃村)
  • ダム建設の地上げによる、村人殺戮の悲劇
  • 村人、そして加害者一族の呪われた血筋

という、ゾクゾクするようなストーリー。

  • 都市伝説
  • 伝承
  • 血筋、一族
  • 継承されていく呪い

など、日本ホラーのワクワク要素が詰まったコンセプトなんですよ!

ビックリ系のホラーが多い中、日本ホラーのじっとりとした怖さが好きなのですが、まさに、このじっとりと浸食されていくような怖さが詰まったコンセプトだったんです。

後半までは。笑

前半は、とっても怖い

日本のホラー映画の真骨頂って、見えそうで、見えない怖さだと思うんですよね。

この映画の前半は、この見えそうで見えない怖さが、見る人の恐怖を煽っていました。

犬鳴村に足を踏み入れた人々が、狂っていく恐怖。

犬鳴村で過去何が起こり、主人公一家に何が起こっているのか分からない恐怖。

徐々に判明していく、犬鳴村と一族の因果。

序盤の見えそうで見えない存在や、隠された真実が明らかになっていく過程は、とてもおもしろかったんです。

後半の、なんの映画を見てるんだっけ?感

中盤、色んな真実が明らかになってきた頃から、「あれ、おかしいいな?」って思うことが多くなってきます。

なにこれ、ゾンビ映画なの?

まずは、醜い死体の幽霊が、あからさまに画面に出始めます。

見えそうで見えない怖さを、すっかり忘れてしまったかのように、ゾンビのような幽霊が、襲いかかってくる。

あれ、これゾンビ映画だっけ?

って思い始めてからは、まともに観てられなくなりました。笑

死んだ長男の三人の友人が、ゾンビ化して車に乗ってるシーンは、「これ、笑うところなのかな?」と、頭が混乱。笑

ホラー映画に犬を出すな

犬鳴村、というテーマなので、後半に犬がよく出てきます。これがダメです。

犬がかわいい

という、ホラー映画にあるまじき大失態をしています。

野犬の感じを出したかったんでしょうが、どう見ても、きちんと躾されたかわいいワンコです。

また、「どう考えても犬が起きるだろ。」ってシチュエーションで、犬が爆睡を決め込んでいたりと、リアルさのない演出が、余計、犬の可愛さを演出します。

犬ってやっぱりかわいいですね。(大事)

日本のホラーにモンスターを出すな

終盤に、やたら時間をかけて出てくる、ラスボスっぽい獣人的な?モンスターが出てくるのですが。

人間から獣になるシーンが、やたら尺が長い。そして、獣化したわりには弱い。

ここら辺で、なんの映画を見にきたんだっけ?と頭が混乱しはじめました。

その他のどうでもいいツッコミどころ

その他に、とってもどうでもいいツッコミどころがあったので、ここで吐き出させてください。笑

お父さんは、途中まで長男と思ってた問題

高嶋政伸さんが、一族のお父さんなのですが、お父さんと子供達の見た目の年齢設定から、高嶋政伸さんが長男と思ってました。

映画の途中で、「えっ?お父さんだったの?」という、違うところでびっくりさせるホラー映画って、なんなの?

逃げろって言われてるのに、全然逃げない問題

終盤、例のモンスターに襲われる子供達。長男が犠牲になり、モンスターを抑えながら、「逃げろ!」って一生懸命に叫んでるのに、全然、逃げない長女。

はよ、逃げろや。

そして、モンスター、大して強くもないし、倒せたんじゃない?

ひいお婆ちゃんだけど。笑

印象としては

印象としては、色んなホラー映画で表現されてきた要素を入れようとしすぎて、とっちらかった感じでした。

  • 「スウィートホーム」のような母性愛
  • バイオハザード的なモンスター要素
  • 都市伝説

などなどを、とりあえず入れ込んでみて、なんの映画か分からなくなった、って感じです。ストーリーにも、断捨離が必要ですね。笑

ということで、半分愚痴の、『犬鳴村』のレビューでした。

最後に、おすすめのホラー映画を紹介

最後に、こき下ろして終わるだけなのも申し訳ないので、カボチャおすすめのホラー映画を紹介します。

スウィートホーム (1989)

1989年公開の、「黒沢清 監督」「伊丹十三 製作総指揮」の、『スウィートホーム』です。ゲームにもなった有名な作品なので、ご存知の方も多いかもしれません。

ストーリは、こんな感じです。

テレビ取材班5人がフレスコ画家、間宮一郎の作品が遺されている誰一人住んでいない屋敷に入り込み、壁画のほこりを除去するなど修復した彼らは壁面から連作と思われるフレスコ画を発見し、間宮一郎がその壁画を描いたその経緯を突き止めようとする。着々と取材を進める一行だが、次々と怪奇現象が起こり、やむなくプロデューサーの和夫とディレクターの秋子は取材を断念し、引き上げる準備を始める。しかしその最中、カメラマンの田口とレポーターのアスカが怪奇現象によって命を落としてしまう。そこへ一行が屋敷に入り込んできたことを知った山村と名乗る老人が現れ、供養塔を壊したのはお前たちかと和夫達を問い詰めてきた。

ウィキペディア(Wikipedia)

この作品、作品のコンセプトと、テーマ、演出が、とてもバランスが取れている名作です。

  • フレスコ画家の屋敷で起こる怪奇現象
  • 残されたフレスコ画から明らかになっていく過去
  • 謎のスーパー老人の出現。(伊丹十三。笑)
  • これでもかというくらい、当時最新の技術を駆使したグロ表現
  • 感動の母性愛

ホラー映画なのに、観終わった後に、心が洗われているような、そんな気持ちにさせてくれるホラー映画です。笑

母性愛をテーマにした、ストーリーと演出も憎いです。一度、ご覧になってください。