書評『デジタル・ミニマリスト』。デジタルから離れて、孤独なろう!

こんにちは。会社員ミニマリストのカボチャです。

「デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する/カル・ニューポート」を読んだので紹介します。

「ミニマリスト」という単語は聞き慣れていると思いますが、「デジタル・ミニマリスト」という言葉を聞いたことがある人は少ないと思います。

この本の内容をざっくりいってしまうと、デジタル・デトックス、つまり、情報の断捨離をしよう、ということです。

この本はこんな人におすすめ

この本はこんな人におすすめです。

  • スマホが手放せない (スマホ依存症かも?)
  • SNSのチェックがやめられない
  • 情報の断捨離をしたい
  • 一人の時間を取り戻したい

SNSのチェックのために、気がついたらスマホを手にしていたり、スマホに通知が来るたびに、気になって見てしまう。

そんな人は、ぜひこの本を読んでみてください。

スマホとSNSからは逃れられない!?

iPhone、Facebook、が私たちの生活を変えた

Appleが革命的ともいえる「iPhone」を発売したのは2007年。

そこから、スマートフォンが爆発的に普及していきました。

スマートフォンは、今ではすっかり、私たちの生活にはなくてはならないデバイスになりましたよね。

それに伴い、Facebook、Instagram、TwitterなどのSNSも、私たちの生活の一部になっていきました。

スマホやSNSを利用してない人って、いまはほとんどいないと思います。

そして、スマートフォン、SNSが私たちを情報依存にした

スマートフォンを一日何時間使ってる?

普段、何気なく使っているスマートフォンですが、皆さんどのくらいの時間、スマホのスクリーンを見ているかご存知でしょうか。

本書で紹介されている「モーメント」というアプリによると、平均して、1日に約40回スマートフォンを手に取り、約3時間スクリーンを見ているそうです。

その他の調査でも、だいたい同じような数値でした。

1日の活動時間の5分の1もの時間、スマートフォンも画面を見ていることになります。これって、多いですよね。

SNSは、あなたを逃さないように作られている

普段、SNSを使っている人は意識していないと思いますが、SNSはユーザーに、いかに長い時間、SNSに注意を向けさせるか、を考えて設計されています。

それは何故か。

SNSで表示される広告が、彼らの主な収益源だからです。

ユーザーができるだけ長い時間SNS上に滞在し、広告を見てもらうことが重要なんですね。

承認欲求は、私たちの原始的本能

SNSに巧妙に仕掛けられた罠は、他にもあります。

いわゆる「いいね」です。

「いいね」や「お気に入り」は、私たちの原始的本能である、「承認欲求」と「つながり」を巧妙に刺激します。

気づかないうちに、SNSのユーザーはこの罠にはまってしまっているんですね。

本書の中で、マイケルゼイラーのハトの実験が紹介されています。

簡単に紹介すると、決まったパターンで報酬をもらえるよりも、予期せぬパターンで与えられた報酬の方が喜びは大きくなる。と言うものです。

SNSの「いいね」は、まさにこの心理をついたものと言えます。

誰でも、予期しない「いいね」がつくと嬉しいですもんね。

そうやって、SNSから得られる承認欲求を求めて、私たちは「いいね」をクリックし続けています。

iPhone、Facebook、が私たちを情報依存にした

つまり、こういうことです。

  1. 技術として「スマートフォン」が普及し
  2. 承認欲求を、SNSが利用して、私たちを情報依存にしている

このハードとソフトの発展によって、私たちが情報依存にさせられている、とも言えます。

デジタル・ミニマリストになるために

デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する/カル・ニューポート

では、SNSやスマホの誘惑から逃れ、自分の時間を取り戻すための方法を紹介しています。

デジタル・ミニマリズムの哲学を持つ

まず大切なこととして、『デジタル・ミニマリズム』の哲学を持つことを推奨しています。

デジタル・ミニマリズムの哲学とは、下記です。

自分が重きを置いていることがらにプラスになるか否かを基準に厳選した一握りのツールの最適化を図り、オンラインで費やす時間をそれだけに集中して、他のものは惜しまず手放すようなテクノロジー利用の哲学。

デジタル・デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する/カル・ニューポート

要するに、利用するテクノロジーの対費用効果をしっかりと考え、SNSやアプリなどのツールの取捨選択をしよう、ということです。

デジタルデトックスのための演習

本書では、第2章の演習で、デジタルデトックスの具体的な方法を紹介しています。

まず、基本となる演習を紹介します。

  1. 30日間のリセット期間を設け、必要でないテクノロジーの使用を停止する。
  2. 30日間の間は、楽しくてやりがいのある活動を新しく探したり、再発見したりする。
  3. 休止期間が終わったら、テクノロジーを再導入する。ただし、そのテクノロジーを使うことによって、自分の生活にどのようなメリットがあるのか、そのメリットを最大化するためには、そのテクノロジーをどのように利用するべきかを考える。

いま利用しているすべてのテクノロジーを30日間使うのをやめて、30日間は自分のやりたいことや新しい活動を探すことに使う。

30日経ったら、テクノロジーの利用を再開するが、そのテクノロジーが自分にどんなメリットをもたらしてくれるのか、自分にとって本当に必要なのかを考える。

ということです。

倦怠期の「ちょっと離れてお互い色々考えよう」、みたいな感じですね。笑

デジタルから離れて、孤独になるためのコツ

本書では、デジタル・ミニマリズムの哲学や、基本の演習以外に、色々なデジタル・デトックスのための方法を紹介しています。

その中でも、「デジタルから離れるために、孤独になること」を推奨しています。

本書で紹介している「孤独の定義」が、とても心に残ったので紹介します。

孤独とは、自分の思考が他者の思考のインプットから切り離された意識の状態を指す。

デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する/カル・ニューポート

人や外部のインプット(情報や刺激)から離れて、自分と向き合える場所や時間を持つことが大切、ということですね。

スマホやパソコンのある環境にいれば、どうしても情報は入ってきますし、誰かと一緒にいれば、何らかの刺激を受けます。

自分の思考と向き合い、「自分にとって大切なことは何か」を考える環境を作るために「孤独」になろうということです。

孤独になるために、普段の生活に取り入れられる演習

本書の中で、孤独になるために普段の生活に取り入れられる演習について、いくつか紹介していきます。

  • スマートフォンを置いて外に出る
  • 長い散歩に出る
  • 自分に手紙を書く

ひとつひとつ見ていきます。

スマートフォンを置いて外に出る

これは、簡単ですね。

スマートフォンを置いて外に出ることで、デジタルから離れるというシンプルな方法です。

持ち歩いていれば、電車の中や、待ち時間に、どうしてもスマホを見てしまいますよね。

長い散歩に出る

散歩に行くと、自然と「孤独」になれる状況が作れます。

歩いているので、スマホを見たりすることはできません。

また、いつもと違う環境で歩くことで、思考が活性化されます。

長い散歩に出て、ゆっくり歩くことで、考え事をしたり、自分の思考に向きあうことができます。

でも、歩いているときは周囲には注意してくださいね。笑

自分に手紙を書く

自分に手紙を書くことで、孤独になれるのだそうです。

なぜでしょうか。

それは、書くことで意識が切り替わり、生産的な孤独の状態になれる。

つまり、自分の思考が他者の思考のインプットから切り離された意識の状態、になるということです。

手紙でなくても、長めの日記でもいいと思います。

デジタルデトックスのためのハウツー

孤独になる以外にも、色々なデジタルデトックスのためのハウツーがありました。

ここでは細かな紹介は省略しますが、気になったものだけ触れます。

  • 「いいね」をしない
  • テキストメッセージはまとめて処理しよう
  • 自分の営業時間を設けよう
  • 趣味を取り戻し、活動計画を立てよう

気になった方は、是非読んで見てください。

まとめ

このブログでは、物の断捨離を紹介してきましたが、デジタルデトックス、つまり情報の断捨離も同様に重要です。

SNSやネットに依存し、情報の断捨離ができていないと、物をいくら捨てても、ミニマリズムの定義、“本当に必要なモノだけを所有することによって、人生の大切なことにフォーカスし、より豊かな生活を送る“を、実践できないからです。

本書は、デジタルデトックスを実践するためのきっかけとして、有効な方法を提示してくれます!SNSやネットに疲れた方はぜひ読んでみて下さい。